クラナド

劇場版CLANNAD見てきた。
劇場版AIR(2004年公開)と同じ出崎統監督。
前作AIRの評判は良くなかった。
その反省点を少なからず生かしているだろうとは思っていた。
でも同じ監督だからやっぱりAIR並の駄作なんだろうなと、たいして期待はしていなかった。


結果。
予想を大幅に下回る駄作でした。。
つか監督原作やってないだろ?
特にゲームやった人がこの映画みたら100人中99人は駄作中の駄作と言うだろう。
AIRにしろCLANNADにしろ、原作知らない人が劇場版だけ見て最低だと判断してしまうのが悲しすぎる。
もうやめようよこういうの。タイトルだけでオレらみたいなオタクの初動稼ぐとかさ。まだAIRのほうが見れたよ。
全部カバーしようと思うから時間なくなっちゃうんだよ。ほかのキャラの設定も違和感あるし。
AFTER STORYだけに絞るとかさ、あそこまで設定変えて時間稼ぐよりやるべきことあるじゃん。。


ほんと設定が違いすぎて、原作知ってて見てる方は混乱する。
違うアニメとして割り切ろうと見ていてもキャラ自体は同じだから余計混乱してくる。
あ、なんか性格も設定も違うよ・・でも絵とかは一緒だよ・・みたいな。
そういうのが前半で一気に出てきて、そこで観客はかなり戸惑う。
そしてなんだか分からないうちにいきなり話が進む。
あ、さっきの一瞬で8年進んだのね、みたいなw


渚「ヒヒヒ」って何だよ気持ち悪いよ!他のキャラも無意味に笑うシーン多すぎ!
特に春原と古河両親が出てくるシーンはひどすぎて目を背けたくなる。
春原にしても古河両親にしても、AIRに較べてアニメで描きにくいキャラが多かったのはわかるけど。
春原の声もキャラも変。秋夫ものろけルパンみたい。ギャグも寒いというかそれ以下。
劇場は満席だが誰も笑ってない。聞こえるのはあくびとため息ばかり。
俺ももう少しで「ふざけんなよ!」と叫んで劇場を飛び出しそうだった。
もうね、全体としては駄作でもここは良かったっていうのを書きたいとこだけど、それすら見つからないわ。。


そしてありえなさすぎるラスト。
きっと原作の春原だったらこう言うだろう。「あんた、観客を馬鹿にしてますよねえ?」
いい加減にも程がある。
ラストシーンで「一瞬だったけど」って喋らせてたけどそれ監督あんたの言い訳か?思わず笑ったよ。
エンドクレジットに移ったとき「ああこんな適当に終わっちゃうんだ」って観客の皆さんも凍り付いてましたよ。
CLANNAD原作のAFTER STORYもあんまし好きじゃないけど、ここまでひどいのはさすがに許せない。
こんな内容で公開されて、クレジットに監修で載ってるKeyは恥ずかしくないのだろうか?金入りゃいいのか?


まあ良い点挙げるとすれば、幻想世界が納得のいく形で説明されてたことと、絵は綺麗なことくらいか。
ファミ通クロスレビューでいえば10点中3点。
「生まれてこの方これより酷い映画を私は知らない。お金を払って見る価値はない。同人なら許せるかもというレベル。抽象的な背景画が好きな人なら。」てな感じ。
もう出崎監督の作品は見ることはないでしょう。
10月から始まる京アニ版に期待します。