水に沈んだ村 - はて日記

「水になった村」という映画を観てきた。

ダム建設により水の底に沈んだ岐阜県徳山村。
かつてそこで暮らしていた人々の生活を記録したドキュメンタリー。

この映画には「ダム建設反対！」などのメッセージが込められているわけではない。
水に沈む運命を背負った村ではどんな人たちがどんな暮らしをしていたのか、ありのままに記録した映画。
ダム建設が決まってもなお村に残っている人たちの、のどかで豊かな暮らしがとても幸せそうに見えてくる。

ほとんど自給自足に近い生活。
昔の人はこんなに生活スキルが高かったんだと感心した。
山へ山菜を採りに行ったり、いろんな種類の漬け物を作ったり。
そして何よりそれを毎日続けているおばあちゃんたちがとても幸せそう。
80歳、90歳になっても、みんな元気に満ちあふれている。ご飯もよく食べる。

…そしていつか村は水の底に沈んだ。
生活は変わらざるを得なくなる。
おばあちゃんたちは、これからも元気に生きていけるのか…

作り手のメッセージを受け取るというよりは、観た人それぞれが心で感じる映画。
のんびりした雰囲気が好きな人には特にオススメです。感動した。